普段の生活では、ボタンひとつで火を使える時代。でも、自然の中で“火”を自分の手で生み出す体験には、子どもも大人も夢中になる楽しさと、ちょっとした感動が待っています。
木をこすって熱をつくり、やっとの思いで火種ができたときの達成感は、忘れられない思い出になるはず。
「もう少し!」「がんばれ!」と声をかけ合いながら、家族みんなで力を合わせる時間もまた、かけがえのないひとときです。
今回は、ホテルセカンドステージで体験できる「火起こし体験」の魅力をたっぷりご紹介します。週末のお出かけや、旅の思い出づくりにぴったりの体験を、ぜひチェックしてみてください!
人類最古の技術「火起こし」

火起こしは、人類が生き抜くために身につけてきた、もっとも原始的で大切な知恵のひとつ。木の種類を選び、空気の流れを読んで、道具をうまく使いこなす……そんな工夫と観察力が試される奥深い体験です。
ライターやガスが当たり前の今、子どもたちにとって「火を起こすって、こんなに大変なんだ!」という気づきは新鮮そのもの。自然の力や人間の知恵を、体を動かしながら学べる貴重な機会です。
親子で一緒に取り組めば、協力する楽しさや、成功の喜びをわかち合えるのも大きな魅力。火が灯った瞬間には、きっと「やったー!」という声が自然とあがることでしょう。
火起こしの主な技法
火起こしにはいくつかの代表的な方法があり、それぞれに特徴があります。
摩擦式(舞ぎり式、弓ぎり式、火きり式とも呼ばれます)
木と木をこすり合わせて摩擦熱で火種を作る方法です。なかでも舞ぎり式は日本でも古くから使われていた技法で、体験プログラムでよく使われています。
打ち石式(火打ち石)
金属と火打ち石を打ち合わせて火花を出し、ほぐした布や麻といった火口に火をつけます。中世のヨーロッパなどでも一般的に行われていた火起こし方法です。
レンズ式
虫眼鏡などで太陽光を1点に集めて発火させる方法です。よく晴れた日にしか使えず、実用的ではありませんが、理科の実験ではよく使われています。
ホテルセカンドステージの火起こし体験では主に舞ぎり式の火起こし器を用いて火を発生させていきます。
火起こし体験の魅力

火起こし体験の魅力はどんなところにあるのでしょうか。ここからは魅力を大きく3つに分けて紹介していきます。
思わず歓声!火種が生まれるあの瞬間
火起こし体験の最大の魅力は、なんといっても火種ができた瞬間です。
最初はうまく回せなかった道具も、親子で試行錯誤しながらコツをつかんでいくと、ふわっと立ち上がる白い煙。そして、黒くなった麻ヒモの中にポッと赤い火種が灯る…その瞬間、子どもも大人も自然と笑顔に!
毎日の暮らしではなかなか味わえない、“火を起こす感動”。自然の中で、自分の手で火を生み出す特別な体験が、心に残る思い出になります。
親子で力を合わせて取り組む楽しさ
火起こしは、力と技術、そしてチームワークが必要な体験です。一人で黙々と取り組むのもおすすめですが、親子で協力して挑戦することで、より楽しい時間を過ごせること間違いなし♪
「もうちょっと力を入れてみて」「タイミング合わせよう!」と親子で声をかけ合いながら、ひとつのゴールに向かって協力する体験は、まさに家族の絆を深めるひとときです。
夢中になって挑戦する子どもの姿に、思わずパパやママも本気モード。自然の中で、親子一緒にチャレンジする楽しさを、たっぷり感じてください!
アウトドアにも!いざという時の“生きる力”に
火起こし体験は「楽しい」だけじゃありません。
キャンプやバーベキューで役立つのはもちろん、災害時などライフラインが止まったときにも、“火を扱える力”はとても心強いスキルになります。
遊びながら学べる「生きる力」。親子で一緒に取り組めば、学びと感動がたくさんつまった貴重な体験になるはずです。
ホテルセカンドステージの火起こし体験の紹介

ホテルセカンドステージでは、気軽に火起こし体験ができるプログラムをご提供しております!
使うのは、昔ながらの“舞ぎり式”の火起こし器。でもご安心ください!お子さまでも使いやすいように設計された専用器具を使うので、小さなお子さま連れでも安心して楽しめます♪
初めての方でも気軽にチャレンジできる体験として、たくさんのお客様からご好評をいただいています。
舞ぎり式火起こし器を使用した本格的なプログラム
この体験では、“舞ぎり式”という伝統的な火起こし道具を使います。ヒモを巻いた軸棒を上下に動かして回転を起こし、摩擦の熱で火種をつくる仕組みです。
「なんで火がつくの?」「どうやったらうまくいくの?」と、道具の構造を学びながら親子でチャレンジするのも楽しみのひとつ。
まるで理科の実験のようなワクワク感が、子どもたちの探求心をくすぐります!
スタッフが丁寧にサポートするので初めてでも安心

「火を起こすなんて初めてで不安…」
「ちゃんとできるかな?」
そんな声も多い火起こし体験。でも、どうぞご安心ください!
ホテルセカンドステージでは、経験豊富なスタッフが一から丁寧にサポートします。道具の使い方やコツを分かりやすくレクチャーしてくれるので、初めての方や不器用さんでも大丈夫!
家族みんなで声をかけ合いながら、火起こしの達成感を一緒に味わいましょう。
当日の体験の流れ
ここからは、実際の火起こし体験当日の流れをご紹介します。道具の使い方や進め方はスタッフがしっかりサポートするので、初めての方でも安心してご参加いただけます。
①火きり棒と火きり板をセットし、主軸にヒモを巻いて準備

まずは、火起こしに欠かせない「舞ぎり式火起こし器」をセットします。
専用の火きり棒と火きり板を組み立て、中心となる軸棒にヒモを巻きつけて準備完了!
このヒモを動かすことで、火を起こすための回転が生まれます。
スタッフが優しく教えてくれるので、お子さまも楽しく準備できますよ♪
②はずみ板を上下に動かして、火種をつくろう!
いよいよ火起こしの本番!
上下に「はずみ板」を動かすと、ヒモが軸棒をクルクル回転させ、摩擦で熱を生み出します。
力の入れ具合やリズムに少しコツがいりますが、親子で「せーの!」と息を合わせてトライしてみてください。
煙が見えてきたら、火種ができる合図です!
③火種ができたら、麻紐でやさしく包もう!

摩擦熱でできた小さな火種はとてもデリケート。
そっと息をのむような緊張感の中で、やさしく火種を取り出し、事前にほぐしておいた麻紐の中に包み込みます。
この麻紐が、火を炎へと育てる大事なステップ。火が“生まれた”瞬間を、手の中で感じられます。
④空気送りの道具にセットして、火を育てよう!

包み込んだ麻紐は、専用の空気送り道具にセットして、火をもっと大きくしていきます。
この道具は火種をしっかり固定しながら、安全に空気を送れる工夫がされていて、小さなお子さまでも扱いやすい設計になっています。
⑤道具を手で振り回して空気をたっぷり送り込む!

道具に麻紐をセットしたら器具の持ち手をしっかり握り、手で振り回すようにして空気を送り込みます。
振り回すことによって麻紐の内部に風が送り込まれ、火種がどんどん赤くなり、麻紐にじわじわと火が移っていきます。親子で「もっと回して!」と盛り上がりながら、火が大きくなるのを見守る時間も楽しいひとときです。
⑥ついに炎が!「やったー!」の感動体験

麻紐を振り続けていると中からだんだんと煙が出始めます。煙の量が増えてきたら炎が立ち上がるまでもう少しです。もし火種が大きくならなくても再チャレンジできるので、安心して取り組んでいただけます。
パチッという乾いた音とともに、小さな炎が麻紐の中から立ち上ったら火起こし成功!
炎が立ち上がった瞬間は思わず息をのむほど感動的。自然の恵みによって生まれたその炎は、火のありがたさや、命のあたたかさを静かに語りかけてくれます。きっと、皆さんにとっても忘れられない体験になることでしょう♪
体験概要
ホテルセカンドステージで行っている火起こし体験の開催概要は以下の通りです。
参加費 | 880円 |
参加時間 | 30分~45分程度 |
参加定員 | 5名~50名程度(年齢制限:5歳以上) |
持ち物 | 軍手 |
申込先 | 087-893-1100 |
申し込みはお電話(080-893-1100)からお願いいたします。空き状況や開催日は日々変動するため、詳細はホテルへお問い合わせください。
まとめ:

“火を起こす”という行為は、かつて人が生きていくうえで欠かせない大切な知恵でした。今ではボタンひとつで火が使える便利な時代ですが、自分の手で火を生み出す体験には、普段の生活では味わえない学びと感動がつまっています。
ホテルセカンドステージでは、日本に古くから伝わる「舞ぎり式火起こし器」を使った、ちょっぴり本格的でワクワクする火起こし体験を楽しんでいただけます。木をこすって火種をつくり、それを麻紐に移し、風を送り込んで炎を育てる…そんな一連の流れを、自然の中で親子一緒に挑戦する時間は、まさに非日常の冒険です。
思うようにいかなくても、家族で声をかけ合い、少しずつ前に進んでいく。その先に、ふわっと炎が立ち上がる瞬間には、思わず「やったー!」と歓声があがるはず。火が生まれる感動は、お子さまにとっても大人にとっても忘れられない体験になります。
自然にふれ、体を動かし、火のぬくもりを感じるひととき。日常を少し離れて、家族で過ごす特別な時間を、ぜひホテルセカンドステージで体験してみてください。スタッフがしっかりサポートいたしますので、初めての方でも安心してご参加いただけます。